チーム拠点でキャンプの準備中、飛び込んできた緊急通信。
とはいえ、いつもよりもその声は落ち着いているように聞こえる。
聞けば、感知された反応はまだ活動開始はしていないようで、
本格的に活動する前に、対処してほしいという内容だった。
ディア「春ちゃんもアンさんもいないけど、なんとかなりそうかな…?」
いつものメンバーがいないのは、少し心細いけど、
今回はソロで他のアークスと合流し、異世界オメガへ!
シエラの誘導で内部に入ると、いかにもアヤシイ雰囲気。
その気配から、リリーパでの緊急防衛任務を思い出し、緊張が高まる私。
あと、合流するはずのアークスって、ニャウとリリーパ族で合ってるのかなぁ…
今回の任務用に急造されたのは『自走式フォトン粒子砲』。
どうやってこれをオメガに持ち込んだのかは、シエラ曰く「秘密です♪」。
洞窟内の魔晶石から、フォトン粒子砲のエネルギー源であるマナを回収しつつ、
ときおり現れる魔物種やダーカーを蹴散らしながら、最深部を目指す私たち。
ほどなくして、洞窟の最深部に到着。
粘着質な赤い壁の向こう側から感じるのは、やはり【若人】の気配…!
あとは、ここまで護衛してきた自走式フォトン粒子砲を使えば…
え、コレって立ちあがっちゃうの!?
あえて不安定な態勢になるフォトン粒子砲の設計者を、
今すぐにでも問い詰めたい気はしますが、
もうここまできたら、やることはひとつ。
全エネルギーを込めて…フォトン粒子砲、発射!!
あっさりと最後の壁を貫いたレーザーが、奥に潜んでいた【若人】本体を直撃!
爆炎に包まれて、何も見えなくなったけど、これで今回の任務も無事終了…
その瞬間、あるアークスが叫ぶ。
「…っ! 避けろ!」
爆炎を切り裂いて、赤い閃光がフォトン粒子砲を破壊する。
一瞬の出来事で、何が起こったのか判断する前に、反響する笑い声と崩れ出す洞窟。
若人「ふふ、ふふふ…あはははは…!!」
崩れる洞窟の天井に空いた大きな穴から【若人】が飛び立つ。
(フォトン粒子砲がやられた)
(洞窟から脱出しなきゃ)
(他のアークスは無事?)
(粒子砲の弁償は困る…)
(こんなときにひとりなんて…)
いろいろ考えるより先に、身体は動き出していた。
ディア「今はとにかく、アイツを止めなきゃ…!」
レポート後編に続く…
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