緊急レポートVol.4「vs不死の女王」前編


 オペレータ「異世界オメガのエピック砂漠地下に、強力な反応を感知!」


チーム拠点でキャンプの準備中、飛び込んできた緊急通信。

とはいえ、いつもよりもその声は落ち着いているように聞こえる。

聞けば、感知された反応はまだ活動開始はしていないようで、

本格的に活動する前に、対処してほしいという内容だった。


 ディア「春ちゃんもアンさんもいないけど、なんとかなりそうかな…?」


いつものメンバーがいないのは、少し心細いけど、

今回はソロで他のアークスと合流し、異世界オメガへ!



シエラの誘導で内部に入ると、いかにもアヤシイ雰囲気。

その気配から、リリーパでの緊急防衛任務を思い出し、緊張が高まる私。

あと、合流するはずのアークスって、ニャウとリリーパ族で合ってるのかなぁ…




今回の任務用に急造されたのは『自走式フォトン粒子砲』。

どうやってこれをオメガに持ち込んだのかは、シエラ曰く「秘密です♪」。



洞窟内の魔晶石から、フォトン粒子砲のエネルギー源であるマナを回収しつつ、

ときおり現れる魔物種やダーカーを蹴散らしながら、最深部を目指す私たち。




ほどなくして、洞窟の最深部に到着。

粘着質な赤い壁の向こう側から感じるのは、やはり【若人】の気配…!


あとは、ここまで護衛してきた自走式フォトン粒子砲を使えば…



 え、コレって立ちあがっちゃうの!?



あえて不安定な態勢になるフォトン粒子砲の設計者を、

今すぐにでも問い詰めたい気はしますが、

もうここまできたら、やることはひとつ。


全エネルギーを込めて…フォトン粒子砲、発射!!



あっさりと最後の壁を貫いたレーザーが、奥に潜んでいた【若人】本体を直撃!

爆炎に包まれて、何も見えなくなったけど、これで今回の任務も無事終了…






その瞬間、あるアークスが叫ぶ。


 「…っ! 避けろ!」



爆炎を切り裂いて、赤い閃光がフォトン粒子砲を破壊する。

一瞬の出来事で、何が起こったのか判断する前に、反響する笑い声と崩れ出す洞窟。



 若人「ふふ、ふふふ…あはははは…!!」


崩れる洞窟の天井に空いた大きな穴から【若人】が飛び立つ。





(フォトン粒子砲がやられた)

(洞窟から脱出しなきゃ

(他のアークスは無事?)

(粒子砲の弁償は困る…)

(こんなときにひとりなんて…)


いろいろ考えるより先に、身体は動き出していた。


 ディア「今はとにかく、アイツを止めなきゃ…!」





レポート後編に続く…

0コメント

  • 1000 / 1000